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執筆者の写真Yuko Matsuki

大人の呼びかけと子どもの遊びが行き来するリズム

写真を含めた全文参照はこちら→https://helloaini.com/notes/18884?prcd=gVZ4d



子ども達が自由に創造してつくっていく遊びの時間と、大人たちが持つ広くて深い世界に誘う時間が、息を吸ったり吐いたりするように行き来する。

きのこのこのこキャンプでは、そんなリズムを大切にしています。


先日のシダちゃん企画の日も、そんなリズムの中で一日が過ぎていました。今週末の9/7の檜原村でも、そんな一日になっていくここと思います。


このリズムということは、デンマークの森のようちえん Børneøen Bonsaiから学ばせていただいたことでもあり、運営メンバー内での話し合いの中から生まれたことでもあります。


子どもは遊びの天才です。特に何人かの子どもが集まっていたら、どんどんと遊びが広がっていきます。

一方で、大人には積み重ねた経験や知識から、広い世界の面白いこともたくさん知っています。


きのこのこのこキャンプの企画では、そういった面白いと思える何かを企画の中心に据えています。

先日のシダ企画では、シダ図鑑をみんなで作りました✨シダの種類の多さや一つ一つの美しさなど、シダの世界に魅了される一日でした。



一方で、実際の一日は、子ども達が遊びをつくりだす時間もたっぷりあります。子ども同士、時にはスタッフやゲストの大人が入り混じりながら、とんでもなく面白い何かが生まれていきます。先日のシダ企画でも、屋外でお昼ご飯を食べている時に、なぜか川でダム造りが始まっていきました。それも一人や二人ではなく、多くの子がいつの間にか巻き込まれていました。



といっても、メインのシダ図鑑作りでは、シダを探したり、シダの見分け方を聞いてみたり、シダの解説を聞いたりという大人主導の時間も、子ども達は興味津々。別の遊びをしていた子がいたときも、「面白い事を紹介するよ~!」というと、また子ども達がわらわらと集まって熱心に話を聞いていたりました。



しかも、なんとこの日の参加者のお子さんで、ご自宅に戻られてから、シダを探して顕微鏡で観察したり、じゃがいもからでんぷんをとってワラビ餅作りに挑戦してくれた子もいました✨きっかけがあれば、火がつくとはまさにこの事だと私たちも感じさせていただけました。




さて、きのこのこのこキャンプでは、安全管理上のものを除いて、唯一のルールがあります。それは、「みんなで気持ちいい一日をつくる」ということ。自分自身も思いっきり楽しませながら、他の人も気持ちよく過ごせるように配慮することを、大人にも子どもにもお伝えしています。みんなで気持ちいい一日をつくれればいいので、みんなと同じことをしなくてOK!ということも同時にお伝えしています。


今まで何度か「集団行動が苦手ですが大丈夫ですか?」とか、「発表が苦手なのですが、しなくても大丈夫ですか?」などという質問を頂いたことがあります。それに対して、いつも「全く問題ないですし、むしろその子がそこで何を発見してくれるのかが楽しみです」というようなお返事をしています。

一方で、私たちがこれは面白いだろうと思うことは、どんどん誘います。それが、その子にとってのきっかけや新しい世界の扉を開くことに繋がるかもしれないし、集団の力が働いて苦手なことに挑戦するチャンスになるかもしれない。そう思うので、恐れず誘ってみますが、それ以上にその子が楽しい事をやっている時は、その世界をぜひ探究してもらいたいと思っています。


自由だけでもない、レクチャーだけでもない。

子どもたち一人ひとりの興味関心を大事にしつつ、その子の成長や世界の広がりも信じて大人の世界から誘ってみる。

そんなことを、息を吸ったり吐いたりするように、それぞれの中で気持ちのよいリズムで過ごしてもらえるといいなと思っています。


みんなが気持ちいい一日を過ごすということは、なかなかに難しいことですが、スタッフも精進して、ゲストの皆さまにもたくさん助けていただきながら、素敵な一日をつくっていきたいと思っています。


今週末は檜原村企画✨

ちきゅうのがっこうを主催のゆかんこさんがナビゲーターとして来てくださいます。

ちきゅうのがっこうでは、大人も子どもも四季の巡りを体感しながらともに成長するプログラムを提供されています。プロフェッショナルの方もいますが、先生は自然。9/7は、森を探検しながら、川をお手入れもして、生態系や川の営みなどを体感いただける貴重な一日となります。

まだお席も少しありますので、ぜひ遊びにきて、きのこのリズムと、檜原の大自然のプログラムを体験しに来てください(*^-^*)

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